パルマックス RBG

ロールネック軸受の潤滑条件は、コロ端面と内輪鍔部との滑り条件がかなり厳しく、いわゆる高PV下での潤滑が要求されます。

パルマックス RBGは、温度条件により、離油性をコントロールすることが可能なグリースであり、油潤滑的な機能を持たせることにより、高速(高V)時における軸受寿命の延長に貢献します。パルマックス RBGは高速(高V)の密封軸受に適します。

パルマックス RBGの特長

1.潤滑性
油分離・油復帰の特性を持ち、グリースでありながら油潤滑に類似した性能を有し、高PV値の軸受に適します。
2.高付着性
軸受への付着性が非常に優れているため、グリースの飛散を防ぎ、グリース損失による軸受の潤滑不良などを防ぎます。
3.耐水性
優れた含水せん断安定性を持ち、グリースの軟化漏洩による軸受の潤滑不良を防ぎます。
4.防錆性
工業用水の存在下でも、優れた防錆性を持ち、置き錆による軸受の損傷を防ぎます。

主な用途と適用部品

  • 圧延設備のロールネック軸受

一般性状

試験項目 試験方法 試験結果
増ちょう剤 - 特殊複合リチウム石けん
基油 - 鉱油
混和ちょう度 JIS K 2220.7. 300
使用温度範囲 - -10℃ ~ 150℃

潤滑性(油潤滑に類似した特性)

パルマックスRBGは、高温下でグリース中から油分がにじみ出したあと、温度が下がると油分が戻るという特性を有しています。この特性により、汎用のグリースに比べ、高温時(高速・高付負荷)の油膜形成に優れ、良好な潤滑性を発揮します。

汎用極圧リチウムグリース(当社品)と比較した場合の油のにじみ出し

油分のにじみ出し比較

PV特性

  • 試験条件
  • 使用試験機: K-80試験機(下図参照)
  • 試験軸受: 急勾配形円すいころ軸受(内径80mm)
  • グリース充填量: 500g(軸箱全容積の100%)
  • スラスト荷重: 5.9kN(0.6ton)より漸次増加
  • 回転数: 1193rpm(一定)
  • V値: 1.0m/s(一定)
  • 試験方法: 回転数1193rpm( V=1.0m/s )、荷重5.9kN{ 0.6ton f } ( P=50MP{ 5.1kgf/mm2 }) で起動する。その後、1時間毎に荷重を漸次増加させ、軸受け温度上昇(△T)*が180deg.を超えるまで試験を続ける。
    *△T=軸受温度-室温
K-80試験機
K-80試験機

K-80試験結果

温度別の限界P値(△Tは最高温度)
温度別の限界P値グラフ
軸受温度上昇

優れた防錆性

工業用水の存在下でも優れた防錆性を持ち、置き錆による軸受の損傷を防ぎます。
A.軸受防錆試験

80℃×24h
B.高負荷軸受防錆試験

80℃×24h
C.塩水軸受防錆試験

25℃×24h
D.エムコア防錆試験
(工業用水)
25℃×168h
(標準腐食水)
25℃×168h
ASTM D 1743-73 ASTM D 1743-73 mod. ASTM D 1743-73 mod. IP220mod. IP220mod.
#1 #1 #1 0 0
判定基準
#1:発生なし
#2:小錆3点以内
#3:#2以上の錆
判定基準
0:発生なし
1:小錆3点以内
2:レース面 1%以内の錆
3:レース面 1~5%以内の錆
4:レース面 5~10%以内の錆
5:レース面 10%以内の錆
  • 記載の数値は代表性状値であり、保証値ではありません。また、適用例、使用温度範囲、数値は選定の目安となるもので、 実際のご使用に際しては、お客様にて、性能・効果ならびに安全性を良くご確認下さい。
  • 使用する前に安全データシート(SDS)をご確認下さい。
  • 記載の内容は、弊社の都合により、予告なく変更する場合があります。
  • 掲載されている写真はイメージ画像です(試験結果は除く)。